2016年10月29日
頭が良くなり血糖値を下げるシナモン
シナモンの効能について前回に続いてさらなる研究成果を紹介しましょう。
まずは頭が良くなるという報告。
米国シカゴのラッシュ大学 医療センターによる迷路を使ったマウス実験では学習能力の低いマウスにシナモンを与えたところ学習能力に改善が見られました。
実験方法はマウスが20の穴を持つ円形迷路からゴールとなる正しい穴を選択するまでに要する時間を測定するというもの。
まず2日間マウスを訓練してから時間を測定することで個々のマウスの学習能力を調べます。
良い子、悪い子、普通の子 (GNU Free)
次いでそれらのマウスに1ヵ月間シナモンのパウダーを与え、その後同様の実験を行いました。
その結果、学習能力の低かったマウスは記憶力と学習能力が高くなり、初めから学習能力の高かったマウスには変化は見られませんでした。
つまりシナモンの力で頭の良いマウスをさらに良くすることはできなかったけれど頭の悪いマウスの頭を良くすることはできましたということです。逆じゃなくてよかった
原因についてはシナモンを摂取したマウスには記憶と空間学習能力を司る脳の海馬という部分を刺激する安息香酸ナトリウムが代謝されていることがわかったとのことです。
J Neuroimmune Pharmacol. 2016 Jun 24.
シナモンスティックとパウダ-。弊店はカットタイプ 320円/30g
次はシナモンの血糖値を下げる働きについて。
日本大学 生物資源科学部 生命科学科 栄養生理化学研究室によるシナモン熱水抽出物の糖尿病改善効果についての一連の研究では、モデルラットの病態改善が報告されています。
細胞内への糖の取り込みが促進されるためインスリンが正常に機能しない2型糖尿病においても血糖値を低下させるということです。
PLoS One. 2014 Feb 14;9(2):e87894.
ラット・レベルでなくヒトについても効果が報告されています。
米糖尿病学会誌に掲載された研究論文ですが、60人の2型糖尿病患者を対象に1日あたり、1g、3g、6gのシナモン入りカプセルと、偽薬として小麦粉入りカプセルを40日間飲ませながら定期的に血液を採取しました。
その結果として偽薬カプセルを与えられたグループに変化はなかったものの、シナモン入りカプセルを摂取したグループは量に関係なく血糖値、コレステロール値、中性脂肪値が有意に低下したという報告です。
具体的な数値はリンク先からご覧ください。
Diabetes Care 2003 Dec; 26(12): 3215-3218.
長くなってしまったのでシナモンの具体的な用い方については次の機会に。
関連記事:
シナモンでアンチエイジング
シナモン摂取法
まずは頭が良くなるという報告。
米国シカゴのラッシュ大学 医療センターによる迷路を使ったマウス実験では学習能力の低いマウスにシナモンを与えたところ学習能力に改善が見られました。
実験方法はマウスが20の穴を持つ円形迷路からゴールとなる正しい穴を選択するまでに要する時間を測定するというもの。
まず2日間マウスを訓練してから時間を測定することで個々のマウスの学習能力を調べます。
良い子、悪い子、普通の子 (GNU Free)
次いでそれらのマウスに1ヵ月間シナモンのパウダーを与え、その後同様の実験を行いました。
その結果、学習能力の低かったマウスは記憶力と学習能力が高くなり、初めから学習能力の高かったマウスには変化は見られませんでした。
つまりシナモンの力で頭の良いマウスをさらに良くすることはできなかったけれど頭の悪いマウスの頭を良くすることはできましたということです。逆じゃなくてよかった
原因についてはシナモンを摂取したマウスには記憶と空間学習能力を司る脳の海馬という部分を刺激する安息香酸ナトリウムが代謝されていることがわかったとのことです。
J Neuroimmune Pharmacol. 2016 Jun 24.
シナモンスティックとパウダ-。弊店はカットタイプ 320円/30g
次はシナモンの血糖値を下げる働きについて。
日本大学 生物資源科学部 生命科学科 栄養生理化学研究室によるシナモン熱水抽出物の糖尿病改善効果についての一連の研究では、モデルラットの病態改善が報告されています。
シナモン熱水抽出物は脂肪細胞や筋管細胞において、インスリン非依存的に細胞内への糖の取り込みを促進すること、その作用メカニズムとして運動によって活性化されるLKB1-AMPK経路をシナモン熱水抽出物は活性化することで細胞内への糖の取り込みを促進することを明らかにしました。
最新研究成果 201402
細胞内への糖の取り込みが促進されるためインスリンが正常に機能しない2型糖尿病においても血糖値を低下させるということです。
PLoS One. 2014 Feb 14;9(2):e87894.
ラット・レベルでなくヒトについても効果が報告されています。
米糖尿病学会誌に掲載された研究論文ですが、60人の2型糖尿病患者を対象に1日あたり、1g、3g、6gのシナモン入りカプセルと、偽薬として小麦粉入りカプセルを40日間飲ませながら定期的に血液を採取しました。
その結果として偽薬カプセルを与えられたグループに変化はなかったものの、シナモン入りカプセルを摂取したグループは量に関係なく血糖値、コレステロール値、中性脂肪値が有意に低下したという報告です。
具体的な数値はリンク先からご覧ください。
Diabetes Care 2003 Dec; 26(12): 3215-3218.
長くなってしまったのでシナモンの具体的な用い方については次の機会に。
関連記事:
シナモンでアンチエイジング
シナモン摂取法
Posted by ぎんばいか at 20:59
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