2017年06月19日
プラシーボ効果
薬の効き目を調べる試験はプラシーボ効果や観察者バイアスの影響を防ぐために『二重盲検法』で行われるのが一般的です。
プラシーボ(プラセボ)効果とは思い込みや先入観が及ぼす良い効果のことで、悪い影響の場合はノーシーボ効果と言います。
これは決してあいまいなものではなく数々の実験で確かめられている明確な効果(エフェクト)です。
例えば頭痛に悩む患者さんに薬理効果のないただのブドウ糖や乳糖を「これは痛み止めです」と言って飲ませるとかなりの割合で実際に痛みが抑えられるのです。
逆にお医者さんが「この薬を飲むと胃がムカムカする副作用が出るかもしれないので注意してください」と言って投薬すると何も言わずに投薬した場合に比べ胃がムカムカする副作用の表れる割合が何倍にも跳ね上がるそうです。
心理的な影響を除いた薬だけの効き目を確かめたいときは試験する側もされる側も中身がわからないようにしたブラインドテストにしなければ心理的なバイアスによって結果が歪められてしまうのです。
プラシーボ効果は薬に限ったことではありません。
例えば、10年以上前になりますがオーディオ関係でたいへん話題になった出来事があります。
オーディオマニアや評論家の間で音質が優れているアンプとして別格扱いされていたアキュ〇〇ーズというブランドがあるのですが、当然ながらレビューは賞賛ばかりです。
当時、主にAV機器として普及しつつあったデジタルアンプは安物でピュアオーディオとしては問題外と見なされるのが大勢でした。
そんな時期に『Stereo』という老舗オーディオ雑誌が行った8台のアンプでのブラインドテストで300万円のアキュ〇〇ーズのプリアンプ+パワーアンプが今はなきラステームのデジアン9800円也に負けてしまうという大番狂わせが起きたのです。
被験者4人全員こっちの音の方が良かったなんて
でもまあやっぱり欲しいのはこっちです
ブラインドテストでなければあり得ない結果だったことは間違いありません。
広告の営業など利害関係があるだろうによく記事にしたものだと感心しました。
衝撃的なテスト結果と編集者や評論家の慌てぶりがマニアの間で話題になったのですが高価なオーディオ機器の信者さんたちがあれこれ難癖をつけて認めようとしなかったのも実に興味深いものでした。
わしにプラシーボは効かんのじゃ
コーヒーや紅茶、ハーブなど銀梅花が扱っているものも趣味性が高いゆえに似たようなことが多々あるわけです。
趣味であれば自己満足もまた良きかなとも言えますが、親愛なる顧客の皆さまにはやはりコマーシャリズムやプロパガンダの養分になってほしくはありません。
何にこだわるべきなのか、何にコストをかけるのがベターか、理性的な判断の参考になる情報や提案をお伝えできるようこれからもスタッフ一同がんばりたいと思っています。
プラシーボ(プラセボ)効果とは思い込みや先入観が及ぼす良い効果のことで、悪い影響の場合はノーシーボ効果と言います。
これは決してあいまいなものではなく数々の実験で確かめられている明確な効果(エフェクト)です。
例えば頭痛に悩む患者さんに薬理効果のないただのブドウ糖や乳糖を「これは痛み止めです」と言って飲ませるとかなりの割合で実際に痛みが抑えられるのです。
逆にお医者さんが「この薬を飲むと胃がムカムカする副作用が出るかもしれないので注意してください」と言って投薬すると何も言わずに投薬した場合に比べ胃がムカムカする副作用の表れる割合が何倍にも跳ね上がるそうです。
心理的な影響を除いた薬だけの効き目を確かめたいときは試験する側もされる側も中身がわからないようにしたブラインドテストにしなければ心理的なバイアスによって結果が歪められてしまうのです。
プラシーボ効果は薬に限ったことではありません。
例えば、10年以上前になりますがオーディオ関係でたいへん話題になった出来事があります。
オーディオマニアや評論家の間で音質が優れているアンプとして別格扱いされていたアキュ〇〇ーズというブランドがあるのですが、当然ながらレビューは賞賛ばかりです。
当時、主にAV機器として普及しつつあったデジタルアンプは安物でピュアオーディオとしては問題外と見なされるのが大勢でした。
そんな時期に『Stereo』という老舗オーディオ雑誌が行った8台のアンプでのブラインドテストで300万円のアキュ〇〇ーズのプリアンプ+パワーアンプが今はなきラステームのデジアン9800円也に負けてしまうという大番狂わせが起きたのです。
被験者4人全員こっちの音の方が良かったなんて
でもまあやっぱり欲しいのはこっちです
ブラインドテストでなければあり得ない結果だったことは間違いありません。
広告の営業など利害関係があるだろうによく記事にしたものだと感心しました。
衝撃的なテスト結果と編集者や評論家の慌てぶりがマニアの間で話題になったのですが高価なオーディオ機器の信者さんたちがあれこれ難癖をつけて認めようとしなかったのも実に興味深いものでした。
わしにプラシーボは効かんのじゃ
コーヒーや紅茶、ハーブなど銀梅花が扱っているものも趣味性が高いゆえに似たようなことが多々あるわけです。
趣味であれば自己満足もまた良きかなとも言えますが、親愛なる顧客の皆さまにはやはりコマーシャリズムやプロパガンダの養分になってほしくはありません。
何にこだわるべきなのか、何にコストをかけるのがベターか、理性的な判断の参考になる情報や提案をお伝えできるようこれからもスタッフ一同がんばりたいと思っています。
Posted by ぎんばいか at 22:34
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