チアパス地震とコーヒーのこと
9月8日、メキシコのチアパス州沖で発生したマグニチュード8.2 に達するチアパス地震は、死者が90人を超えたとの報道も出ています。
被害がどこまで膨らむのか本当に心配です。
あまり知られていませんが、メキシコはコーヒーの生産量では世界ランキング10位前後に入るほどコーヒーの栽培が盛んなところです。
地図をご覧ください。
メキシコという国は意外と大きな国で面積は日本の5倍にもなるそうです。
一般的なメキシコのイメージとなっているサボテンの生えた砂漠はアメリカとの国境がある北側で、国全体が砂漠という訳ではありません。
特にかつてマヤ文明が栄えた南東部は緑が豊かで、メキシコでコーヒーが栽培されているのは主にこの地域になります。
この度の地震のニュースでは『チアパス』という地名を聞きドキッとしましたが、それと言うのもメキシコ南端に位置しグアテマラと接するチアパス(チャパス)はメキシコにおける優良なコーヒー産地だからです。
とりわけグアテマラの
ウエウエテナンゴ地区に近い高地では、シェードツリーの下、マイルドで高品質なコーヒーが零細農家の手による昔ながらの有機農法で栽培されています。
手で摘むしかないチアパスのコーヒー農園 (Free)
弊店では豆の状態が良くて価格的にも妥当だと判断したときは積極的に扱ってきた思い入れのある産地でした。
貧しく部族語しか話せない人たちが少なくないとも言われるこの地域で、地震の被害がどの程度になるのか心配ですが十分な救援、支援が行われるよう願っています。
限られてはいても寄付を含め自分のできることをやっていきたいと思います。
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